〜Kh-31(AS-17)〜

スケールは1m
ロシア名 :Х-31 (Kh-31)
NATOコード :AS-17 Krypton(原子番号36番 Krクリプトン)


大型の超音速対地・対艦ミサイル。巡洋艦やミサイル駆逐艦といった艦船への攻撃や、ホークやパトリオットミサイルに対して攻撃するために用いられます。側面に取り付けられた4つのエアインテークはラムジェットエンジンのもので、発射直後はロケットで加速し、ラムジェットが十分推進力を発揮できる速度になり次第ラムジェットを始動し超音速で長時間・長距離巡航を実現しています。

見た目からもKh-41モスキートに似ており、性能もそれに準ずることからミニ・モスキートとも呼ばれています。

Kh-31A

Kh-31Aは世界初のラムジェット推進対艦ミサイルで、誘導方式は中間が慣性航法、終端がアクティブレーダー誘導となっており、平均速度は600-700m/s最高速度でマッハ3を誇り、高度100mという低空でも発射可能な空対艦ミサイルです。
低高度発射では目標まで約7-8Kmの地点でレーダーロックオンしシースキミング巡航からポップアップを行います。弾頭は遅延信管で超音速で艦体に突き刺さり内部で炸裂して被害を拡大させます。

Kh-31P

基本的な性能はKh-31Aと同じですが、誘導方式に慣性・パッシブレーダー誘導を採用した対レーダーミサイルです。主目標はホークやパトリオット、そしてイージス艦といった地対空ミサイル脅威であり、防空システムを破壊するために用いられます。ラムジェット推進であることからAGM-88HARMのようなロケット推進に比べて長時間高速を維持でき、射程も非常に長いものとなっています。


これらのKh-31は射程が延長されたバージョンもつくられており、50Kmから110Km以上と倍増しました。
また空対空ミサイルバージョンも計画されており、Ks-172のような長射程高速対AWACSミサイルとなります。

名称 Kh-31
用途 大型艦船/地上レーダー
重量 295キログラム
全長 470センチメートル
直径 36.0センチメートル)
操縦翼幅 10.1センチメートル)
搭載最高速度 1250km/h
弾頭 爆風破片(貫徹)弾頭90キログラム
半数必中界 5〜8メートル
速度 600〜700m/s
エンジン 固形燃料ロケット
ラムジェット
誘導方式 A:アクティブレーダー
P:パッシブレーダー
発射高度 100〜15000メートル
最大射程距離 A:50Km
P:110Km







当ホームページはフレーム対応ホームページです。