〜Kh-29(AS-14)〜
スケールは1m |
ロシア名 | :Х-29(Kh-29) |
NATOコード | :AS-14 Kedge(錨) |
カレンを一回り大きくしたような形をしているケッジは、秒間10度の旋回性能を持っており走行目標に対しては使用されません。このミサイルは射程と速度を犠牲にする替わりに重量の半分が弾頭という威力重視で、重量の半分が弾頭であるということは殆ど爆弾に匹敵し非常に特殊なミサイルでもあります。主な目標は建造物等地上の硬目標です。バンカーやコンクリート庁舎、堅固化ハンガー、タンク、鉄橋、滑走路そして艦船に対して使用されます。
Kh-29T(AS-10A)
コックピット内のパイロットが12度x16度の視野を持つTV画像シーカーにより目標を選定し、発射後直線弾道を描いて目標へ突入します。TVシーカー視野はさらに2.1度x2.8度のズームアップも可能で、遠距離からの攻撃が可能なようになっております。
Kh-29L
パッシブレーザー誘導で、Kh-25ML同様にレーザー照射されている点へと誘導されますが、そのため撃ちっぱなし能力を保持しておらず、発射母機は常に目標に対してレーザー照射を行わなければなりません。
Kh-29D
Kh-29TのTVシーカーを赤外線画像認識に変更され夜間での攻撃能力が付加されました。Kh-29ケッジはKh-25カレンを、そのまんま太くしたような弾頭強力バージョンと言っても差し支えないと思います。
名称 | Kh-29 |
用途 | 建造物攻撃 |
重量 | 660キログラム |
全長 | 380センチメートル |
直径 | 27.5センチメートル) |
操縦翼幅 | 110センチメートル) |
弾頭 | 爆風威力弾頭320キログラム |
半数必中界 | T/D:2〜3メートル L:4〜5メートル |
速度 | 400〜450m/秒 |
エンジン | 固形燃料ロケット |
誘導方式 | ML:パッシブレーザー MT:テレビ画像認識 MD:赤外線画像認識 |
最大射程距離 | 最大射程10Km〜30Km |