〜無誘導爆弾〜
無誘導爆弾は飛行機が偵察機として確立したそのときから存在した最も古い兵装で、当初はパイロットが操縦しつつ片手で投下していたものから、機体へ直接搭載するようになって流線型の爆弾が主流となり、ほとんどその形状を変えず100年間航空戦力の主力兵器でありつづけています。この兵装に限っては洋の東西を問わず全くといって良いほど同じ形をしています。
フランカーシリーズの搭載する通常爆弾はFAB-250(ФАБ-250),FAB-500(ФАБ-500),FAB-1500(ФАБ-1500)で、数字はキログラム単位の重さを表しています。実際は多少違うのですが。
FAB-250は危害半径300mにわたって無数の破片を散りばめ、FAB-1500にもなると半径450mにも達します、FAB-1500は、この世に存在するほぼ全ての建造物を一発にして廃墟にしてしまうことでしょう。
ロシアをはじめ中国やインドと言った空海軍がどのような現状であるかまでは調べが付きませんでしたが、アフガンでのエンデュアリング
フリーダム作戦やユーゴスラビアでのアライドフォース作戦のように特殊な場合を除きほぼ全てが誘導爆弾による空爆が出来るとは思えません。誘導爆弾やミサイルは高価なのです。特にKABやペイブウェイレーザー誘導爆弾の投下には絶対的な制空権が必要です。むしろ誘導爆弾ばかりをポンポン投下できるのはアメリカぐらいのものでしょう。
そのため、無誘導爆弾はアメリカ軍に比べて高いウェイトを占めていると思われます。また、東欧での東西全面戦争が現実味を帯びていたころには、敵国の飛行場を占領して得た戦利品のアメリカの通常爆弾Mk-82やMk-84を分捕って使ってしまうという構想もあり、フランカーシリーズはこれらの爆弾も搭載することが出来ます。まぁ基本的に信管を起動させて地上に落とすだけなのですから、互換性を取るのはさほど難しくは無いであろうことは容易に想像がつきます。
また、投下した爆弾で自爆を防ぐ低空投下型の高抗力爆弾もあり、投下後パラシュートが開くことにより減速し投下母機が離脱するまでの着弾間を稼ぎます。
名称 | FAB-500 |
用途 | 地上車両・建造物攻撃 |
重量 | 505キログラム |
全長 | 242,5センチメートル |
直径 | 40.0センチメートル |
搭載最高速度 | 1180km/h |
弾頭 | 300キログラム高性能爆薬 |
発射高度 | 570〜12000メートル |